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歯茎が腫れて痛くないのにぷっくり|考えられる原因と放置がダメな理由・正しい対処法

歯茎が腫れて痛くないのにぷっくり|考えられる原因と放置がダメな理由・正しい対処法

こんにちは。兵庫県川西市、川西能勢口駅から徒歩3分の川西歯医者 ライフ歯科・矯正歯科・小児歯科です。

歯茎が痛くないのにぷっくりと腫れていると、戸惑う方は少なくありません。痛くないなら様子を見てもよいのか、と迷う気持ちは自然なものです。ただ、痛みがないからこそ注意したい腫れもあります。歯茎の腫れには複数の原因があり、痛みのないまま進行するものも含まれます。

この記事では、歯茎が痛くないのにぷっくり腫れる主な原因と見分け方、やってはいけないこと、受診の目安までを順にご説明します。ご自身の状態を確認する手がかりとして、お役立てください。

歯茎が痛くないのにぷっくり腫れるとはどんな状態か

歯茎が痛くないのにぷっくり腫れるとはどんな状態か

歯茎が腫れるとは、歯を支える歯肉に炎症や感染が起き、組織が膨らんだ状態を指します。ぷっくりとした見た目は、内部にたまった膿や炎症が歯茎の表面を押し上げているサインです。

痛みがある場合もあれば、ほとんど感じない場合もあります。注意したいのは、痛くない腫れでも問題が静かに進んでいることがある点です。

ここでは、ぷっくりとした腫れがどのような状態なのか、そしてなぜ痛みを感じにくいのかを、順番にご説明します。まずは腫れの正体から見ていきます。

痛みがないまま膨らむ「ぷっくり」の正体

ぷっくりとした腫れは、歯茎の中にたまった膿や炎症が、表面を内側から押し上げてできます。見た目は、白っぽくニキビのように膨らむものから、赤くぶよぶよと張りのないものまでさまざまです。指で軽く触れると、やわらかく感じることもあります。白い膨らみを押すと、膿が出てくる場合もあります。

こうした膨らみは、歯茎そのものよりも、歯の根や歯と歯茎のすき間で起きている問題が表面に現れたものであることが多いです。これは何の腫れなのか、と気になったときは、見た目や触れた感じを覚えておくと、受診の際に役立ちます。次に、痛みを感じにくい理由を見ていきます。

痛くないからこそ注意が必要な理由

歯茎の腫れと聞くと、強い痛みを思い浮かべる方が多いかもしれません。ただ、実際には痛みがほとんどないまま進む腫れもあります。

痛くないのだから大丈夫、と感じるのは自然なことです。しかし、口の中のトラブルは、初期に痛みが出にくいものが少なくありません。痛みがない時点で、すでに内部で炎症が進んでいることもあります。

なぜ痛みを感じにくいのか、その理由は大きく分けて二つあります。次の項目で、それぞれの仕組みをご説明します。

膿が外へ抜けて内圧が下がっている状態

歯茎の白い膨らみの多くは、たまった膿の出口ができた状態です。膿が外へ少しずつ抜けることで、内側の圧力が下がります。圧力が下がると、痛みを感じにくくなります。一見すると落ち着いたように見えますが、膿が出ているのは炎症が続いている証拠です。

痛くなくなったから治った、と考えてしまいがちですが、原因が残っている限り腫れは繰り返します。出口がふさがると再び圧力が高まり、痛みが出ることもあります。

慢性的な炎症や神経の壊死では痛みが出にくい

歯周病のように慢性的な炎症は、ゆっくり進むため痛みが出にくい性質があります。気づかないうちに、歯を支える骨が減っていることもあります。また、虫歯が進んで歯の神経が死んでしまうと、それまでの痛みが消える場合があります。痛みが引いたから良くなった、と感じても、神経が働かなくなっただけのこともあります。

この状態では、根の先で細菌が増えて膿がたまり、歯茎が腫れることがあります。痛みの有無だけで安心できない理由は、ここにあります。

歯茎が痛くないのにぷっくり腫れる主な原因

歯茎が痛くないのにぷっくり腫れる主な原因

歯茎が痛くないのにぷっくり腫れる原因は、一つではありません。歯の根の先の炎症、歯周病、歯の割れ、親知らず、被せ物の不具合など、さまざまな要因が関わります。中でも、ぷっくり、痛くない、という特徴に当てはまりやすいのが、フィステルと歯周病です。原因によって必要な対応が変わるため、まずはどのような原因があるのかを知っておくことが、スムーズな受診につながります。

ここからは、考えられる主な原因を一つずつご説明します。ご自身の腫れと照らし合わせながら、お読みください。

フィステル(サイナストラクト)と根尖性歯周炎

痛くないのにぷっくり腫れる原因として、まず挙げられるのがフィステルです。

フィステルとは、歯茎にできる膿の出口で、サイナストラクトや瘻孔とも呼ばれます。その背景には、歯の根の先で起きる炎症である根尖性歯周炎があります。根尖性歯周炎は、根の先に細菌がたまり、膿の袋を作る状態です。たまった膿が歯茎の表面まで管を伸ばし、白くぷっくりと膨らんで見えます。膿が抜けるため痛みは出にくく、痛くないから様子を見よう、と放置されやすい腫れです。

仕組みと再発のしくみを、次で詳しくご説明します。

歯の根の先に膿がたまる仕組み

歯の中には、神経や血管が通る根管という細い管があります。虫歯が深く進むと、この根管に細菌が入り込みます。細菌が根の先まで達すると、その周囲で炎症が起き、膿の袋ができます。これが根尖性歯周炎です。

膿が増えて内圧が高まると、逃げ道を求めて歯茎の表面に向かいます。やがて歯茎に小さな出口ができ、白い膨らみとして現れます。神経がすでに死んでいる歯では、この間も痛みをほとんど感じないことがあります。

過去に神経を治療した歯で再発するケース

一度根管治療を受けた歯でも、再びフィステルができることがあります。根管はとても細く複雑なため、わずかに細菌が残る場合があるためです。残った細菌が時間をかけて増え、根の先で再び炎症を起こします。

治療したのにまた腫れた、と戸惑う方は少なくありません。この場合は、被せ物を外して根管をやり直す再根管治療が必要になることがあります。当院ではマイクロスコープを用いた精密な根管治療に対応し、なるべく歯を残す方針で取り組んでいます。

歯周病による歯茎の腫れ

歯茎の腫れの原因として、最も身近なのが歯周病です。歯周病は、歯と歯茎のすき間にプラークがたまり、炎症が起きる病気です。プラークは細菌のかたまりで、磨き残しからつくられます。初期の歯肉炎では痛みが乏しく、赤くぶよぶよとした腫れに現れます。

歯磨きのたびに血がにじむのも、よく見られるサインです。進行すると歯を支える骨が少しずつ溶け、歯がぐらつくこともあります。痛くないからと見過ごすうちに進むのが、歯周病の怖いところです。気になる症状があれば、早めの確認をおすすめします。

>>当院の歯周病治療についてはこちら

歯周病が進行したときのサインについて、より詳しくは以下をご覧ください。

>>40代女性に多い歯周病の手遅れサインと症状

歯根破折(歯の根のひび・割れ)

歯根破折とは、歯の根にひびが入ったり、割れたりした状態です。強い食いしばりや歯ぎしり、転倒などの外傷で起こることがあります。とくに神経を取った歯はもろくなりやすく、割れることがあります。

割れた部分から細菌が入り込むと、その周囲の歯茎が腫れます。痛みを伴わずに、ぷっくりとした腫れだけが現れる場合もあります。歯根破折は歯の寿命に関わるため、早めの対応が望まれます。状態によっては抜歯が検討されることもありますが、まずは検査で割れの有無を確かめることが第一歩です。

親知らずによる智歯周囲炎

親知らずの周囲が腫れる状態を、智歯周囲炎といいます。親知らずが斜めや半分だけ生えていると、歯茎との間に汚れがたまりやすくなります。たまった汚れに細菌が増え、周囲の歯茎が炎症を起こします。腫れが軽いうちは痛みが出にくく、ぷっくりとした膨らみだけのこともあります。

一方で、疲れや体調の変化をきっかけに、急に強く腫れることもあります。口が開けにくい、奥の歯茎から膿が出るといった変化が出たときは、早めの受診をおすすめします。抜歯が必要かどうかは、生え方や状態を確認したうえで判断します。

>>当院の口腔外科についてはこちら

詰め物・被せ物の不適合による炎症

過去に入れた詰め物や被せ物が、歯に合わなくなることがあります。段差やすき間ができると、その部分に汚れがたまりやすくなります。汚れがたまると歯茎が刺激を受け、慢性的な炎症が起こります。痛みは弱く、腫れだけが続くことも珍しくありません。

長く使った被せ物では、経年的にすき間が広がる場合もあります。新しく適合の良いものへ作り替えると、腫れが落ち着きやすくなります。以前治した歯の周りだけ腫れている、と感じるときは、被せ物の状態を確認してみることをおすすめします。

口内炎・粘液嚢胞などの粘膜のトラブル

歯茎の膨らみには、歯ではなく粘膜のトラブルが原因のものもあります。代表的なのが口内炎です。

口内炎は赤みや白っぽい潰瘍ができ、触れると痛みを伴うことが多いです。フィステルとは異なり、押しても膿は出ません。

もう一つが粘液嚢胞で、唾液の通り道が傷つき、唾液がたまってぷっくり膨らむ状態です。下唇や頬の内側にできやすく、痛みは軽いことが多いです。これらは歯の問題とは原因が異なるため、見分けには確認が必要です。

口内炎の特徴や対処について、より詳しくは以下をご覧ください。

>>舌の側面にできた口内炎を早く治す方法

腫瘍や口腔がんが疑われるケース

頻度は高くありませんが、見逃したくない原因もあります。歯茎にできる腫瘍や、口腔がんに関わる病変です。多くは良性ですが、まれに悪性のこともあります。

痛みのない硬いしこりや、白くいびつな病変が続く場合は注意が必要です。一般的な口内炎が2週間以上治らないときも、確認をおすすめします。痛みがないこと自体は、安全を意味するわけではありません。過度に心配する必要はありませんが、自己判断は避け、気になる病変は歯科で診てもらうことが大切です。

歯茎の白いできものと癌の見分けについて、より詳しくは以下をご覧ください。

>>歯茎の白いできものは癌のサインか|原因と見分け方

腫れ方や見た目から歯茎の腫れの原因を見分けるポイント

腫れ方や見た目から歯茎の腫れの原因を見分けるポイント

歯茎の腫れは、色や硬さ、繰り返しの有無から、ある程度の見当をつけられます。ただし、見た目だけで原因を確定することはできません。同じように見える腫れでも、背景にある原因は異なります。

ここでお伝えするのは、あくまで受診前に状態を把握するための手がかりです。自分の腫れはどれに近いのか、と照らし合わせる目安としてお使いください。最終的な診断は、歯科での検査によって行われます。ここからは、代表的な見た目のパターンを順にご紹介します。

白くぷっくりしている場合

白くぷっくりとした膨らみは、フィステルの可能性が比較的高いパターンです。たまった膿が透けて、白く見えていることがあります。指で押すと、膿が出てくる場合もあります。この膨らみは、出現したり消えたりを繰り返すのが特徴です。消えても原因が残っているため、安心はできません。

一方で、白い病変には白板症など別の状態もあります。白板症は粘膜が白く厚くなる状態で、経過の確認が必要なことがあります。白い膨らみが続くときは、原因を確かめるために歯科で診てもらうことをおすすめします。

赤くぶよぶよしている場合

赤くぶよぶよとして張りのない腫れは、歯肉炎や歯周炎に多いパターンです。歯と歯茎の境目にプラークがたまり、炎症が起きています。歯磨きのときに、血がにじみやすいのも特徴です。腫れた部分はやわらかく、押すと少しへこむように感じることがあります。

この状態は、磨き残しが続くことで悪化しやすくなります。腫れが気になって歯磨きを控えると、かえって細菌が増えて炎症が強まります。やさしく丁寧に磨きながら、早めに歯科で状態を確認することが大切です。

硬いしこりのように触れる場合

押しても形が変わりにくい硬いしこりは、いくつかの可能性があります。

一つは、炎症が長く続いて組織が硬くなった状態です。もう一つは、骨隆起と呼ばれる骨の出っ張りで、これは生まれつきの体質によるものです。骨隆起自体は病気ではありませんが、見分けには確認が必要です。まれに、腫瘍が硬いしこりとして触れることもあります。硬いから問題ない、とも、硬いから危ない、とも、見た目だけでは判断できません。硬いしこりが気になるときは、検査で性質を確かめることをおすすめします。

同じ場所で腫れと改善を繰り返す場合

同じ場所が腫れたり引いたりを繰り返すときは、フィステルが疑われます。膿の出口がふさがると腫れ、膿が抜けると一時的に引きます。この繰り返しのあいだ、原因となる根の炎症は残り続けています。

腫れても治るから大丈夫、と感じてしまいがちですが、自然に治ることはほとんどありません。

繰り返すうちに、根の先の炎症が広がることもあります。疲れやストレスがたまったときに、腫れやすくなる傾向も見られます。同じ場所の腫れを繰り返すときは、根本の原因を調べることが解決への近道です。

歯茎がぷっくり腫れているときにやってはいけないこと

歯茎がぷっくり腫れているときにやってはいけないこと

歯茎が腫れていると、早く何とかしたいと感じるものです。ただ、良かれと思った行動が、かえって症状を悪化させることがあります。

ここでは、腫れているときに避けたい行動をお伝えします。いずれも、受診までのあいだに気をつけたい内容です。腫れの原因を取り除くには歯科での治療が必要ですが、それまでの過ごし方で悪化を防ぐことはできます。次の三つの点に気をつけて、患部に負担をかけないようにしましょう。順番にご説明します。

自分で潰したり針を刺したりしない

白い膨らみを見ると、ニキビのように潰したくなる方もいます。しかし、自分で潰す、針を刺す、強く押して膿を出す行為は避けてください。手や器具についた細菌が患部に入り、感染が広がるおそれがあります。

一時的に膿が出て楽になったように感じても、原因は残ったままです。むしろ傷口から新たな細菌が入り、症状が悪化することがあります。膿の出口があっても、無理に触らず、患部はそっとしておきましょう。膿への対処は、清潔な環境で歯科が行うのが安全です。

飲酒・運動・入浴など血行を促す行動を控える

腫れているあいだは、血行が良くなる行動を控えめにしましょう。飲酒や激しい運動、長湯は血行を促します。血行が良くなると炎症が強まり、ズキズキとした痛みが出ることがあります。これまで痛みがなかった腫れでも、痛みが現れる場合があります。すでに痛みがあるときは、さらに強まることもあります。

腫れているあいだは、体を休めて安静に過ごすことが大切です。睡眠を十分にとり、無理のない生活を心がけることで、炎症の悪化を抑えやすくなります。

自己判断で市販薬に頼り切らない

痛みがあるとき、市販の痛み止めを使うこと自体は問題ありません。ただし、市販薬で原因そのものを治すことはできません。フィステルや歯周病、歯根破折は、薬を飲むだけでは改善しないためです。とくに、膿の袋には血管が通っていないため、抗生物質でも届きにくいことが知られています。

薬で腫れが引いたから治った、と考えるのは避けたいところです。市販薬はあくまで一時的な対応にとどめ、原因の治療は歯科で受けることが大切です。抗生物質を自己判断で使い続けることも、控えましょう。

歯茎の腫れの自宅でできる応急的なケアと受診の目安

 

腫れの原因を取り除くには、歯科での治療が欠かせません。ここでお伝えするのは、受診までのあいだの応急的なケアです。根本的な解決ではありませんが、患部への負担を減らすことはできます。あわせて、どのような場合に早めの受診が必要かもご説明します。痛みがないからと先延ばしにせず、状態に応じて行動することが大切です。

まずは自宅でできるケアから見ていき、続いて受診の目安を確認します。

口の中を清潔に保ち患部を安静にする

腫れているあいだも、口の中を清潔に保つことが大切です。

やわらかい歯ブラシを使い、患部のまわりをやさしく丁寧に磨きましょう。腫れが気になって歯磨きを控えると、細菌が増えて炎症が悪化します。刺激の強い食べ物や熱いものは、患部にしみることがあるため控えめにします。アルコールを多く含むうがい薬は、刺激になる場合があります。あわせて、十分な休息をとり、体の免疫を保つことも、炎症の悪化を防ぐ助けになります。

あくまで一時的なケアであり、原因の治療は歯科で受けてください。

早めに受診したほうがよい危険なサイン

次のような変化があるときは、早めの受診をおすすめします。

腫れがどんどん大きくなる、顔まで腫れてきた、口が開けにくいといった場合です。発熱を伴う、膿が出続ける、強い痛みが現れたときも同様です。これらは、炎症が広がっているサインのことがあります。また、2週間以上治らない病変や、硬いしこりが続く場合も確認が必要です。痛みがないからと様子を見すぎると、治療の選択肢が狭まることもあります。

迷ったときは、まず歯科へ電話で症状を伝え、受診の必要性を相談すると安心です。

歯科医院で行う検査と原因別の治療

歯科医院で行う検査と原因別の治療

歯茎の腫れは原因が多岐にわたるため、まず正確な検査で原因を見極めることが出発点になります。原因がわかってはじめて、それに合った治療を選べます。

見た目が似ていても、必要な処置は原因ごとに異なります。

当院では歯科用CTやマイクロスコープを用い、外から見えない部分まで確認したうえで診断を行います。ここでは、歯科で行う代表的な検査と、原因別の主な治療の流れをご説明します。まずは検査から見ていきます。

原因を特定するための検査

歯茎の腫れは、見た目だけで原因を確定することができません。同じ膨らみでも、歯周病によるものか、根の先の炎症によるものかで対応が変わります。そのため、複数の検査を組み合わせて原因を確かめます。歯茎の表面の状態だけでなく、歯と歯茎のすき間や、根の先、骨の中まで確認します。

ここでは、代表的な検査を二つに分けてご説明します。それぞれが、どの部分を調べるための検査なのかを見ていきます。

視診・歯周ポケット検査

まず行われるのが、歯茎の状態を目で見て確かめる視診です。腫れの色や形、膿の有無などを確認します。あわせて、歯周ポケット検査を行うことがあります。歯周ポケットとは、歯と歯茎のあいだのすき間のことです。専用の器具でその深さを測り、歯周病の進行度を調べます。深いほど、炎症が進んでいる目安になります。

これらの検査は、歯茎の表面で何が起きているかを把握するための基本となります。

レントゲン・CTによる精密な診断

根の先の膿や、骨の状態は、外からは見えません。そのため、レントゲンやCTといった画像検査で確認します。レントゲンでは、根の先の炎症や骨の減り具合を平面的に把握できます。さらに歯科用CTを使うと、骨や根の状態を立体的に確認できます。複雑な根の形や、炎症の広がりを詳しく把握するのに役立ちます。

見えない部分まで確かめることで、原因の見極めと治療の計画が進めやすくなります。

原因に応じて行われる主な治療

検査で原因がわかったら、それに合った治療を進めます。歯茎の腫れは原因ごとに治療法が異なるため、画一的な対応にはなりません。歯周病であれば汚れの除去が中心になり、根の先の炎症であれば根管の治療が必要です。親知らずや歯の割れが原因なら、また別の処置を検討します。

ここでは、代表的な治療をいくつかに分けてご説明します。ご自身の原因に近いものを、参考にしてください。

歯周病に対する治療

歯周病が原因の場合は、炎症のもとになる汚れを取り除くことが基本です。歯石除去と呼ばれる処置で、歯や根の表面についた歯石をていねいに取り除きます。あわせて、毎日の歯磨きの方法を見直すブラッシング指導を行います。進行した場合は、歯茎の奥の歯石を取る処置や、外科的な治療を検討することもあります。

当院には日本歯周病学会の認定医と認定歯科衛生士が在籍し、状態に応じた管理に取り組んでいます。

根尖性歯周炎・フィステルに対する根管治療

根の先の炎症やフィステルには、根管治療を行います。根管治療とは、根管の中の感染した部分を取り除き、洗浄と消毒を行う治療です。炎症のもとになる細菌を減らすことで、フィステルも落ち着いていきます。過去に治療した歯では、被せ物を外してやり直す再根管治療になることもあります。根管は細く複雑なため、精密な処置が求められます。状態によっては、根の先を外科的に処置する方法を選ぶこともあります。

>>当院の精密根管治療についてはこちら

歯茎の腫れを繰り返さないための予防とセルフケア

歯茎の腫れの多くは、日々のケアと定期的な管理で再発を抑えられます。原因の中心は、歯と歯茎にたまる汚れです。汚れをためない習慣を続けることが、腫れの予防につながります。あわせて、自分では気づきにくい変化を早く見つけることも大切です。

ここでは、毎日のセルフケアと、歯科での定期的な管理についてご説明します。腫れを繰り返さないために、無理なく続けられる方法から取り入れてみてください。

毎日のブラッシングと補助清掃用具の活用

腫れの予防で基本となるのが、毎日のていねいな歯磨きです。歯と歯茎の境目を意識して、やさしく磨くことが大切です。力を入れすぎると歯茎を傷つけるため、軽い力で動かします。歯ブラシだけでは、歯と歯の間の汚れは落としきれません。そこで、デンタルフロスや歯間ブラシを併せて使います。これらを使うことで、歯ブラシが届きにくい部分の汚れも取り除けます。毎日の流れの中に組み込み、習慣にしていくことが、腫れの予防につながります。

歯茎の状態を保つためのケアについて、より詳しくは以下をご覧ください。

>>下がった歯茎を自力で戻せるか|原因と予防法

定期検診とクリーニングの習慣化

セルフケアだけでは、汚れを完全に取り除くことは難しいものです。歯石は歯磨きでは落とせないため、歯科での除去が必要になります。定期検診では、自分では気づきにくい腫れや炎症を早く見つけられます。専門的なクリーニングで歯石や汚れを取り除くことも、腫れの予防に役立ちます。痛みや腫れが出る前に通うことで、トラブルを小さいうちに対処できます。

当院は予防を中心に、歯をできるだけ長く残すことを大切にしています。定期的な来院を、健康なお口を保つ習慣にしていきましょう。

>>当院の予防歯科についてはこちら

子どもや妊娠中に歯茎がぷっくり腫れた場合

歯茎の腫れは、子どもや妊娠中の方にも起こります。それぞれに、腫れやすくなる事情があります。お子さまの場合は、保護者が気づいて対応することが大切です。妊娠中は体の変化により、歯茎が炎症を起こしやすくなります。どちらも、痛みがないからと様子を見すぎないことがポイントです。

当院は女性歯科医師が在籍し、キッズルームやファミリールームを備え、ご家族で通いやすい環境を整えています。ここでは、それぞれのケースについてご説明します。

子どもの歯茎にできものができたとき

子どもの歯茎にも、フィステルのような白い膨らみができることがあります。乳歯の虫歯が進み、根の先で炎症が起きるのが原因の一つです。痛みがないことも多く、見落とされやすい傾向があります。乳歯にできた膨らみは、永久歯にできたものより大きくなることもあります。自然に治ることは少なく、確認と対応が必要です。子どもが痛がっていないから、と様子を見るうちに進むことがあります。

お子さまの口の中に白い膨らみを見つけたら、早めに歯科で診てもらうことをおすすめします。

妊娠中に歯茎が腫れやすくなる理由

妊娠中は、ホルモンバランスの変化により歯茎が腫れやすくなります。一部の歯周病菌が増えやすくなり、炎症が起きやすい状態になるためです。歯磨きのときに、出血しやすくなる方もいます。つわりで歯磨きが十分にできず、汚れがたまりやすくなることも一因です。多くは出産後に落ち着きますが、放置すると進行することもあります。無理のない範囲で口の中を清潔に保ち、気になるときは相談することが大切です。体調に配慮しながら、ケアを続けていきましょう。

まとめ:歯茎が痛くないのにぷっくり腫れたら早めのご相談を

まとめ:歯茎が痛くないのにぷっくり腫れたら早めのご相談を

歯茎が痛くないのにぷっくり腫れる背景には、複数の原因があります。フィステルや歯周病、歯の割れ、親知らず、被せ物の不具合などが、その例です。共通するのは、痛みがなくても問題が進んでいることがある点です。痛くないから大丈夫、と放置すると、治療の選択肢が狭まることもあります。自分で潰したり市販薬に頼り切ったりせず、まずは原因を確かめることが大切です。見た目や触れた感じはあくまで手がかりであり、正確な診断には歯科での検査が欠かせません。気になる腫れがあれば、痛みの有無に関わらず、早めにご相談ください。

兵庫県川西市、川西能勢口駅から徒歩3分の川西歯医者 ライフ歯科・矯正歯科・小児歯科では、歯茎の腫れの治療において、歯科用CTやマイクロスコープによる精密な診断で原因を見極め、できるだけ歯を残す方針で取り組んでいます。歯茎の腫れや痛くないぷっくりとした膨らみでお困りの方は、まずはお気軽にご相談ください。